あす、キュアコロナです。
さて、今回は映画のコーナー。
現在2020年9月ですが、実は今週、クリストファー・ノーラン監督の新作である、
『TENET テネット』が公開される。
という事で、現在クリストファー・ノーランウィーク真っ只中。そこで私は『TENET テネット』公開までにクリストファー・ノーラン監督作をおさらいしておこうと思ったわけです。
今回はamazonプライムビデオでクリストファー・ノーラン監督作、『プレステージ』を鑑賞!
無料見放題作品です!!
むーびー・あわーど
自称デパルマニア(ブライアン・デ・パルマ監督好き)を名乗っています。ブライアン・デ・パルマ監督作品は日本未発売等含め全て持っています。学生時代から映画にハマり、余りにも好きすぎて映画館でアルバイトをしていました。バイトの特権で映画観放題の毎日プラス、レンタルビデオ屋通いで年間300本以上鑑賞。映画三昧でした。ほとんど観るのは洋画。会社員にも関わらず2019年は久々に観まくって年間423本という記録。好きなジャンルはサスペンス、ホラー、アクション系。
目次
『プレステージ』クリストファー・ノーランの超絶トリック。
『プレステージ』クリストファー・ノーランの野心作
さて、この『プレステージ』だが、2006年の公開であり、クリストファー・ノーランが前作『バットマン・ビギンズ』の大ヒットによって売れっ子監督への階段を駆け上っている真っ最中の作品だ。私個人的にもこの作品はかなり好物である。
ただ、世間的にはこの作品、実はあんまり知られていないのかもしれない。というのも前作の『バットマン・ビギンズ』で今までにはないダークなバットマンを演出して大成功、そしてこの『プレステージ』の次に公開されたのが、あの故ヒース・レジャーがジョーカーを演じて超話題となった『バットマン・ビギンズ』の続編である超絶ヒット作『ダークナイト』、といったアメコミ作品に板挟みとなっている作品だからである。どうにも影が薄い感じがする。
実際に興行収入的にも、バットマン映画には及ばず、はたまたその前のアル・パチーノ主演、『インソムニア』にも負けてしまっているのだ。しかしながら私は相当おすすめしたい作品の一つだ。こういうちょっとマイナーっぽいところも含めて“そそる”のだ。
ジャンル的にはサスペンス色のあるSF(!)ドラマである。マジシャンを題材としており、物語に出てくるマジシャンもそうだが、映画全体がもはやトリックで形作られていると言っても過言ではない。もう駆け引きや演出がたまらなく気持ちいい。ラストまであっという間の128分である。いやほんとに。
『プレステージ』それはマジシャンが到達する偉業
劇中、何度もマジシャンのマジックネタが披露される。これを観ているのもそこに一観客としているかのようで、非常に面白い。マジックショーなんて行ったことないけどなんかあの雰囲気ワクワクするんだなー。プリンセステンコー来ないかなーとか色々考えながら観たりして。もしアフターコロナが落ち着いてどこかでマジックショーが開催されるとしたら、興味はある。
そして映画によると、マジシャンのマジックには3つの段階がある。
1つ目は確認(プレッジ)、まずはごくごく当たり前のものを見せて、不正がない事を観客に広く知らしめるのだ。
そして2つ目が展開(ターン)、ここで例えばハンカチで隠した小鳥が消えてしまう。観客は驚きを隠せないが、この段階では拍手が起こることはない。消えてしまった小鳥は一体どこへ??そこに興味が残っているからだ。
消えただけでも本来すごい事で拍手をしてもいいくらいなのだが、観客は消えたものが何事もなく帰ってくる事に一番の期待をしている。それは人の脱出や剣で美女の身体を斬ったり、黒ひげ危機一髪のごとく串刺しにするマジック、瞬間移動なんかでもそうだ。
それが3つ目の偉業(プレステージ)、である。消えたものが元通り無傷で帰ってくる、そしてマジシャンはそれを観客に最大限アピールすると、観客は安心し、心からの拍手をマジシャンに送ることができる。この最大の見せ所、偉業の部分で我々観客はこの映画の肝となるスーパートリックに魅せられるのだ。まさに映画そのものが1つのマジックと言える。いやー思わず唸る。今回で観たのは3回目くらいだったが、しばらく時間が空いてたのであんまり覚えてなかったのもあって、めちゃくちゃ楽しめた。クリストファー・ノーラン、“偉大なるマジシャン”とはあなたの事ですよ。
『プレステージ』映画を彩る豪華俳優陣。このキャスティングすらマジカル。
『プレステージ』のキャストはイリュージョン級。
この『プレステージ』のキャストも豪華すぎます。
ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、スカーレット・ヨハンソン、デヴィッド・ボウイ。。。
ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールが火花を散らすマジシャンという役柄となっていて、この2人の騙しあいというか駆け引きというか、やられたらやり返す精神で、お互いのプライドがぶつかり合う感じです。でもそれぞれを認め合っている部分も感じられるので、簡単な関係ではなさそうです(殺しあうくらいなのに・・・)。
ヒュー・ジャックマンはアクションからラブコメまでなんでも器用にこなすイケメン俳優って感じですね。やはり代表作は『X-MEN』のウルヴァリン役でしょうか。にしてもあんなにハマり役になるとは思いませんでしたが、、、
ライバル役のクリスチャン・ベールですが、クリストファー・ノーラン監督に気に入られているんでしょうね。『バットマン』シリーズ3部作に主演しています。この人は『マシニスト』という映画で役作りで30キロくらい減量したはずです。もっとだったかもしれません。余りにもガリガリすぎて相当気持ち悪かったです、、、役にのめり込むタイプのようですね。嫌いじゃないです。
が、チャン・イーモウ監督の南京事件を題材にしたノンフィクション作品(フィクションの間違い?)のわけのわからない反日映画に主演したりと、おおよそ何を考えてるのか分からない部分もあり。。。まあ、『太陽の帝国』の子役ですね、ハイ。
そして私のアイドル的存在だったのはスカーレット・ヨハンソンですね。私が彼女の存在をちゃんと認識したのは2003年公開、ソフィア・コッポラ監督の『ロスト・イン・トランスレーション』を観たあたりだったのではないかなと思います。この作品でかなり注目されていましたからね。でも意外や意外、もっと前から有名な作品に出ているんです、彼女は。
スカーレット・ヨハンソンなんとこんな映画にも出ていた情報
- 『ホーム・アローン3』(1997)マコーレー・カルキン主演じゃないんだよな、、、
- 『モンタナの風に抱かれて』(1998)ロバート・レッドフォード監督作!
- 『ゴーストワールド』(2001)ソーラ・バーチと共演!!
- 『理由』(1995)ショーン・コネリー、ローレンス・フィッシュバーン共演の社会派サスペンス!!
芸歴長いんですね。。。おーあの時の?みたいな感覚ですか。まあとにかく今や売れっ子女優なわけで。あのハスキーヴォイスと妖艶な色気というかなんというか。フェロモン出まくりの女優さんですね。
『プレステージ』結局一番おいしいところを持っていくのは大ベテランか。
そして今は亡きデヴィッド・ボウイも印象的な役で出演。実在の発明家、ニコラ・テスラを演じています。発明家なのでやはり一風変わった感じのオーラが必要かと思いますが、さすがアーティストっぽい雰囲気がなんか合っています。物語の核となる、とあるマシンを作っているので非常に重要な役どころです。ちなみに同時期に存在しているはずのエジソンは出てきませんが。エジソンの弟子たちみたいなのはちょろっと出てきます。
そして、この映画で私が一番のマジシャンだと思ったのは、何といってもマイケル・ケイン!!詳しくは言いませんが、この人は昔から信用できません(笑)。騙し騙されの展開が本当にハマります、この方。古くはシドニー・ルメット監督、クリストファー・リーブ共演『デストラップ 死の罠』というどんでん返ししまくり映画がありまして、、あれもおもしろかった。
このマイケル・ケインもクリストファー・ノーラン作品の常連となっています。2020年公開の『TENET テネット』にも出演しているようです。役者魂、すごいです。
『プレステージ』評判、あらすじ、みどころ。
『プレステージ』概要
『プレステージ』2006年アメリカ 128分
2007年6月9日 日本公開 監督 クリストファー・ノーラン
出演:ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン・スカーレット・ヨハンソン・デヴィッド・ボウイ他
『プレステージ』評判、口コミ
日本でもクリストファー・ノーラン監督は人気がありますが、この『プレステージ』なんとなく地味~な印象を受けます。では実際その口コミや評判はどんなものなのでしょうか。ここにその一部をご紹介しましょう。
まずは動画サイトでの評価はこんな感じ。
U-NEXT | |
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そして、映画口コミサイトの評価は、
Filmarks | 3.7 |
映画.com | 3.5 |
さすがのクリストファー・ノーラン!!なかなかの評価と言えそうですな!では、実際の口コミはどんな感じでしょうか。。。
2020.9.17 meroneさん
「キャストがとても豪華。
一度見ただけじゃよくわからないことが多かったので、もう一回見たい。」2020.9.17 ryosukoshimaさん
「中盤だるいけど終わりの方の超展開がすごい
伏線回収が急すぎて頭おかしなる」2020.9.16 taikingさん
「ちょっと昔を舞台にしたノーラン的マジシャン映画かと思ったらやっぱりノーラン的SFっていう話。てかクリスチャン・ベイルにマイケル・ケイン(ノーランファミリーですね)そこにヒュージャックマンとスカヨハとかいう豪華キャスト。ここで流石。
脚本の妙はたしかにありながら(というかやっぱり凝ってる)も他作品と比べ突出した部分はあまり感じられなかったな・・・個人的には。仕掛けにかなり早い段階で気付けちゃうかも。
思った以上に暗めのトーンで進み、終わり方も気持ち良いのかそうでもないのか、なんともモヤッとする感じが好み分かれる所。しかしまずは一見の価値あり。なんと言ってもニコラ・テスラを演じていたのが亡きデヴィッド・ボウイなのがアツい。」
(引用元:Filmarks)
『プレステージ』あらすじとみどころ
あらすじ
19世紀末のロンドン。アンジャーとボーデンはまだ若く、実力のあるマジシャン。2人は同じ師の下で水中脱出のマジックなどを学びながら切磋琢磨していたが、マジックのアシスタントをしていたアンジャーの妻が舞台公演中に死亡した事故をきっかけに2人の関係に亀裂が入り、2人は衝突し始める。互いのマジックを潰そうとし、その行為は日に日にエスカレートしていく。そんな中でとあるマジックをきっかけとして、あまりにも衝撃的な事件が起きてしまう。。。
ネタバレ危険なのであまり書けませんね。。。では次にみどころ。
キュアコロナのオススメ度
4.5
独創性溢れるクリストファー・ノーラン監督!!映像もさることながらその展開に驚愕!!ノーラン、その手には乗-らん!!と思っても騙されていた・・・
人生は映画です。
キュアコロナ