あす、キュアコロナです。
今回は、携帯ブラックでも自動車ローンを通す為に必要な方法をお伝えする。
目次
携帯ブラック。自動車ローンは組めるのか?
携帯の割賦契約とローン。
携帯とローンの関係性については、以前別記事で記載しているが、携帯を分割契約すると、割賦契約(ローン)を結んだ事になり、個人の信用情報の照会や、申し込み情報が信用情報機関に記録される事になる。
具体的には、他にローンを組んだ事があればその契約情報、支払い状況などが照会元の金融機関に情報提供されるわけだ。
これに関してはあまり細かく書くと別記事と被ってしまうので、その辺りに関しては、そちらの記事を参照してもらいたい。
要は、携帯を分割契約して延滞等があったりすると、ローンの審査などに影響を与える恐れがあるのだ。そして自動車ローンが組めなくなってしまう事もあるが、必ずではない。
携帯ブラックで自動車ローンを組む為に必要な事。それは、販売店選び、ローン会社の把握、保全策の対応、だ。
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携帯の支払い如何によって、ローンが組めるか組めないかが決まる、なんて事が実際に起こり得るのか、という疑問には、イエスと答えよう。
割賦契約をしたからにはその支払い状況は逐一信用情報機関へ記録されてしまうので、個人の信用というものを形作る上での一要素となっていくのだ。
そしてこの信用情報機関というのが俗に“ブラックリスト”に載るだの載らないだのの言うときのそれである。
ブラックリストは存在するのか!?ブラックリストのデメリット
では、“ブラックリスト”というものは存在するのだろうか。
イメージ的にはなにやら帝国データバンクの超分厚い企業データ本なんかをイメージする事もあるかもしれない。
もしくはデスノートのようなものをイメージしたり。みなさん、そんなリストは存在しません。完全なる俗称ですよね。
先ほど述べたように、ローンやカード等の支払いの遅れが酷かったりすると、延滞情報が記録されて、金融事故扱い(異動情報)になってしまいます。
こうした情報が信用情報機関に記録される事が、“ブラックリスト”に載るという事です。
元々個人の信用情報は記録されているわけですから、その情報に悪いものが記載されてしまう、という事なんです。
では“ブラックリスト入り”のデメリットを考えて見ましょう。
ブラックリスト入りのデメリット
- 携帯が分割契約で買えない・・・今時の携帯は高い。。一括じゃあとても買えない。。。
- 外壁塗装でリフォームローンが組めない・・・もう築20年以上でだいぶ痛んできているのに。。。
- 自動車ローンが組めない・・・今乗ってる車がもう車検までもたなそうなんだけど。。。
- 超高画質8K有機ELテレビのローンが組めない・・・俺、テレビだけは一番高いやつ欲しいのに。。。
- ロレックスのローンが組めない・・・前から欲しかったモデルがようやく入荷したのに。。。
- ふとんの押し売りで契約したローンが組めない・・・押しに負けてしまった。。。でもこれはよかった。。のか?
さあ、このように“ブラックリスト入り”は、様々な不利益をもたらしてくれますね。
なぜこのようなことになってしまうのかと言うと、ローンの申し込みをした場合に、申し込みを受けたローン会社、クレジット会社、金融機関は、信用情報機関へ申込者の信用情報を照会し、信用情報機関は登録されている申込者の個人信用情報をローン会社や金融機関に提供します。
提供を受けたローン会社や金融機関はその情報を元にローンの審査を行うからです。
おまけに一旦“ブラックリスト入り”をしてしまうと、状況にもよりますが、最低5年間はその情報が登録されたまま。。。
これはなかなか辛いです。そしてこうしたブラックリスト入りを果たしてしまった人は全国に約280万人もいると言われています。点呼とったらいつ終わるでしょうか。
こうした信用情報機関と金融機関との関係については↓の記事を参考にして下さい。信用情報機関の1つである、【CIC】の見方やローンについて記載しています。
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携帯ブラックはまだ傷が浅い?
では、携帯の支払によってブラックリスト入りになってしまった場合、例えば他のローンと比べて、同じ扱いになるのでしょうか。
携帯であれば割賦契約の金額的には10万円前後になると思いますが、果たしてこれと100万200万の自動車ローン。。。その重さは・・・。
このようにローンと言っても様々な種類のものがあり、契約金額も違えば回数も違う、月々の支払金額も変わってきます。
ただ、基本的な考え方は、あくまでローンはローンです。携帯だろうが自動車ローンだろうが、遅れは遅れです。
あまり遅れすぎるとMr.遅れと呼ばれてしまいます。
ここで1つ例題です。Aさんは携帯が未入金等で延滞情報すなわち事故情報が登録ありだが、それ以前から組んでいた自動車ローンは毎月正常支払だとします。
かたやBさんは携帯は正常支払中で、自動車ローンに事故情報が登録されていたとします。この二人が自動車の入れ替えで自動車ローンを申し込みしました。結果はどうなるでしょうか。
おそらく2人ともローン審査は×になるでしょう。これが基本線です。
しかし、状況によっては、何かしらの条件等で、もしかするとローンがオッケーになる可能性を秘めている方がいます。それがAさんです。
今回のテーマはここです。ちなみに他の借り入れ等も携帯以外は支払正常というのが大前提となります。たくさん事故歴があれば信用は限りなくゼロですので。
携帯支払状況 | 自動車ローン支払状況 | ローン審査 | |
Aさん | 事故情報あり | 正常支払中 | 基本×だがOKになる可能性も・・・? |
Bさん | 正常支払中 | 事故情報あり | 基本×。自動車支払悪かったらやはり自動車ローンは厳しい。。 |
携帯ブラックでも自動車ローンを通す為に。
携帯ブラック。直近の支払いは完了させておく。
上記のように、携帯ブラック、もしくはブラックまでいかないまでも支払いの遅れが複数回発生していたり、毎月のように発生してしまっていたりするようなケース。
このようなケースでも、稀に自動車ローンの審査が通る事があります。業界にいた私が言うので間違いないです。
ではなぜ通るのか。なぜ通ったのか。条件等はなんなのか。そのあたりについてもお話させてもらう。
その為にもまずは、現在進行形で未払いのものがあったりすると、通るものも通らなくなるので、直近の支払はきちんと支払っておく事。これが第一条件です。未払いのものがあると絶対に通りません。未払いでも通る金融機関、それはヤミ金です。
そして支払いを完了したらその情報が信用情報機関に登録されるまでに少し時間を要します。なので1ヶ月くらいは間を空けたほうがよさそうです。
ローン審査の際は毎月の支払状況を見たりするわけですが、直近の支払い状況が悪いと当たり前ですが審査にモロ影響を与えます。
なので逆に言うと、それ以前はほとんど完璧に支払をしてきていても、ローン申し込みして信用情報の照会をかけたときの一番直近の情報が未払いとかになっていたりすると、それだけで、アウトー。になります。
ついうっかりでもこればっかりはどうにもなりません。運が悪かったと思ってきちんと支払って時間をあけて再チャレンジして下さい。
となります。なのでローン申し込みをする際は、支払関係はきちんとした上で申し込みを行ってください。
そして何より携帯の支払が悪くても、他の支払の実績を積み上げる事により挽回も可能です。
クレジットカードの毎月の支払などでコツコツと支払い実績をあげて、信用を積み上げていってください。これ大事です。
携帯ブラック。自動車販売店の格を見極める。
では、携帯の支払い状況が悪い場合、どうやって自動車ローンに通る可能性を高めるか。
まず大事なのは【どこで買うか?】という事です。ここはかなり重要です。欲しい車が決まっていて、その店にしか置いてないんだぜっ!となってしまうと仕方ないのですが。。。
ある程度希望車種、グレード等幅を持たせておけば販売店を選択する事ができます。販売店を選択する事に一体どういう意味があるのでしょうか。
それはズバリ、販売店のクレジット会社に対する力を利用する、です。大まかにはディーラー、中古車販売店でまず分けられ、ディーラーにも大小、中古車販売店にも大小あります。
販売店の格を見極めることがまず何より大事です。規模が大きければ大きいほどおおよそローン比率も高いので、ローン会社にとっては大事な取引先となっていることでしょう。
販売力、とりわけローンに力を入れている販売店であれば、ローン会社も一緒になってキャンペーンなどを打って取扱高拡大に向けて取り組んでいるはずです。
今の時代、癒着は禁止ですが、忖度はまだまだ健在、、、かもしれません。
中古車販売店は様々なタイプがあります。とにかく台数を捌く店。地域密着型の店。整備重視、カスタマイズ系の販売店等、色々ありますが、基本的にローン会社も担当者は人間です。
人間的に魅力のある人がやっている販売店と、接客態度も横柄な販売店、似たようなローン利用金額と利用率ならどちらのお店を応援したくなるかはわかりますよね。
まあローン会社の営業担当が審査をするわけではないので、機械的にNGならNGですというようなローン会社だとどうしようもありませんが。
携帯ブラック。ローン会社の特徴を押さえる。自分が組んでいる会社があるか。
上記のように、販売店によってローン会社との付き合い方は千差万別です。うまくやっているところもあればそうでないところもあります。
怪しい申し込みばかりでローン会社から警戒され、ついには何かしらやらかして、ローン会社が撤退する販売店だってあるのです。みなさんも気をつけてください。
結構ニュースとかでも夜逃げ、ありますね。契約したのにいつまでたっても納車されない。。とか。あんなのは一発で提携解除ですね。
と言っても夜逃げして所在不明ならどうにもなりませんが。。。
結構たちの悪い販売店、多いですよ。ローン会社を見下したりしますが、何を言ってるんでしょうかね、と思います。
提携切られそうになると急にヘコヘコしだしたり。結局運転資金がない販売店だと、ローン会社の決済金頼みっていう店ほど入金は急ぐわクレームうだうだ言うわで。
そんな所は容赦なく切るのが一番です。ローン会社的には。切ったところで痛くもかゆくもないわけですから。
みなさんも入金を急ぐ店は経営不安のシグナルの1つですからそういう店とは縁を切った方が賢明ですよ。
話がそれました。敵を知るには己を知る。です。己の組んでいるローンをまずは把握してください。
次に大事なのは、【(ローン会社を)どこで申し込むか?】①例えばAさんが現在B社で自動車ローンを組んでいて、新しく買おうとしている販売店ではB社のローン取扱いがあるのかどうか、など。
もしあるのなら、現在B社の支払が正常であればそれは有利に働きます。やはりB社としても、自社で支払実績があるのとないのとでは、審査の度合いが変わってきます。仮に携帯の支払が悪かったとしても、大目に見てくれる可能性があります。
① | 現在の支払状況 | 新たにローン申し込みをした結果 |
B社 | 支払い正常 | 携帯支払い悪いけど、自社支払実績あるので条件付きで承認! |
C社 | 契約なし | 自動車は払ってるみたいだけど、携帯事故ってるから× |
ですが、もし逆にB社での支払がちょこちょこ遅れていたりするようなら、違うローン会社を選択した方がいいかもしれません。
B社で延滞までいかないくらいの支払状況であれば、信用情報的には端から見ると支払い正常に見えるのです。
②例をあげると、B社のローンは毎月の口座引き落としができていないが、一週間後くらいにくる納付書で支払っているような場合。
このような場合だと、B社の社内情報的には約定通りに口座からは引き落としができていないので何かしら記録に残されています。これは間違いなくマイナスポイントです。
しかし、新たにC社でローン申し込みをしたとして信用情報の照会をすると、AさんのB社での支払は毎月の遅れもなく、きちんとされているように登録されているのです。
社内情報で口座引き落としができていないのがばれているB社での審査と、毎月支払い正常に見えるC社とでの審査、どちらが通る確率が高いか、おわかりになりますよね。
② | 現在の支払い状況 | 新たにローン申し込みをした場合 |
B社 | 毎月口座引き落とし不能 | 社内情報に毎月口座引き落とし不能の情報あり!だらしない!審査× |
C社 | 契約なし | B社の自動車の契約は支払い正常だ!あとは携帯か、、条件つけようか。 |
携帯ブラック。保全策を考える。所有権留保、頭金、保証人。
さあ、このように携帯の支払が悪いからと言って、必ずしもローンが通らなくなるわけではないと理解して頂けただろうか。
あくまで判断するのは審査するローン会社や金融機関になるので、個人の信用情報はあくまでその判断をする上での参考資料という位置づけであるのだ。
そして実際こうした若干支払状況に難のある方のローン審査を承認する場合にとられる保全策をご紹介しておこう。
あらかじめこうした情報を得ておく事によって、ローン申し込みをした時の対策ができるはずだ。
まず保全策の一つ目は所有権留保である。ちょっと聞き慣れない言葉かもしれない。
これはローン会社や販売店によっても変わってくるが、車検証の所有者名義の事である。
例えば現金一括でディーラーから自動車を買うとすると、自動車の登録にあたって印鑑証明を求められる。これで自動車の登録をすると、もちろん所有者は申込者本人になるわけだ。
これを例えばローンで購入するとして、仮にこの所有権留保条件がついたとしよう。
その場合、車検証の所有者名義にはローン会社の名前が入る事になる。
これはもし万が一支払が滞ったりするような場合に、車輌を引き揚げた上、売却し、債権に充当する為に必要な手当になる。
購入者がローンを完済したら、所有権解除といって、所有権をローン会社から購入者へと変更ができるようになる仕組みだ。
所有権がローン会社にある事によって購入者が勝手に車輌を売却する事ができないようにしているのだ。
なので通常所有権留保の車輌を買取店とかに出したりすると、ローンの残債の照会をする為に、買取店がローン会社にFAXなどで残債照会依頼をして買取対象の車輌の残債を確認するわけである。
こんな感じで所有権留保をつけておくと債権保全ができるのでローン承認の条件としてよく使われている。
あとは車輌の金額によっても一律所有権留保条件がつくケースがある。これは基本ディーラーにはなく、中古車販売店がほとんどだ。
そして二つ目の保全策が頭金である。要は車輌購入の為の計画性があるかどうか、という所と、ローン借入金額の圧縮という目的がある。
債権回収リスクのある申込者に対しては極力その金額を減らす事によって万一の際のダメージを減らそうという事だ。
頭金のあるなしによって、結構審査的には変わってくると思われる。車輌金額に対して頭金20%とか30%あたりだとまずまずか。
ちなみにこういう部分で小細工を使ってくる販売店もあったりするが、そんなのは当然お見通しなので、そういう販売店は警戒され、どこのローン会社からも相手にされなくなっていく。。。
そして三つ目が、保証人である。この保証人は法的な言葉で言うと、連帯保証人に該当する。
なので、原則は本人が支払をする、のではなくて最初から連帯保証人に対しても請求が可能だという事。このあたりは販売店も細かな説明はおそらくしないだろうと思われる。
ここでは便宜上保証人と呼ぶ。そして保証人は基本親族。本人が若めならば両親など。保証人の属性や勤務先等、不動産資産の有無(自宅持家など)も審査に重要な部分である。
もちろん保証人の信用情報の照会もすることになるので、信用情報が良くないと審査に通らない可能性もある。
たまに保証人さえつけばオッケーと思っている人がいたりするがそれは大きな間違いだ。保証人の情報は非常に大事である。
審査においてはお堅い職業は強い。自分も公務員になっておけば良かった、、、と思った事もある。。。
他の保全策もあるにはあるが、とりあえず基本はこの三つの保全策を使ったりして難ありな申込者のローン審査を承認したりする。
もちろん一つだけの条件だったり、これらを組合わせたりもするだろう。
なので、このあたりをしっかりと把握した上で、交渉材料として自分で持っておくというのも一つの手かもしれない。
まとめ。
さあ、ということで今回のテーマ、【携帯ブラックでも自動車ローンを通す!?方法まとめ】
まとめ
- 携帯を分割契約して延滞等があったりすると、ローンの審査などに影響を与える恐れがある。
- 携帯ブラックで自動車ローンを組む為に必要な事。それは、販売店選び、ローン会社の把握、保全策の対応。
- ブラックリストという名称のリストは存在しない。信用情報機関への事故情報の登録のことである。
- ブラックリスト入りしてしまうと、日常生活に支障をきたす恐れあり!
- 携帯ブラックは他のローンに比べ、多少は融通の利くものなのかもしれない。
- ローン申し込み時には支払い関係はきちんとしておく。
- 販売店のタイプ、過去に組んだ事のあるローン会社なのか、支払状況分析、保全策は一体何があるか。
- 審査をする側の立場に立って考え、譲歩してくれそうな状況を作り出す!