あす、キュアコロナです。
今回はときめきメモリアルラーメンのコーナー。
北海道は道東の街外れには大規模農家があたり一面に広がる中核都市、人口16万5千人、帯広市の伝説のラーメンを紹介しよう。
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自称麺タリストを名乗っています。独身時代は仕事の傍ら北海道内のラーメン食べ歩きもしており、雑誌に載っているような北海道内のラーメン店は大方訪問しています。数年に亘り年間150~200杯くらいのご対麺歴があります。
目次
『北京亭』愛の国から幸福へ・・・ぽっぽや
皆も一度は聞いたことくらいあるだろう。《愛の国から幸福へ》、てな。
いろんな意味で。ディープ・インパクトだ。監督はミミ・レダーだ。
今回ご紹介のラーメン屋、その名も北京亭である!!!
名前の由来はなんなのだろうか。。。店主は中国人ではなさそうなのだが、、、
まあ名前からすると、ごく普通の中華料理屋って感じの名前だ。
外観写真は食ベログから引用。
外観がまあなんともシンプルというか無骨というか味気ないというか、、、無機質感満載。
『北京亭』という文字がなんと3組もある。そんなにいらねぇだろ。。。
そんなに強調するほどの店名かよ、、どんだけ思い入れあんだよ、、、と突っ込みをいれる。
どうせなら4組にして上に北京亭、左に西京亭、下に南京亭、右に東京亭って風にして、
○×クイズみたいにやったらおもしろいんじゃあないか?間違って入ったら泥まみれでラーメン。
やはり老舗のラーメン屋であるので、固定客はもちろん多いようですが。
いかんせん入りづらい雰囲気。。。
この扉、開ける勇気があなたにはありますか?
帯広市にある老舗ラーメン店、『北京亭』は入りづらい雰囲気。。。
『北京亭』帯広ラーメン・・・ワイルド・ワイルド・イースト
ここで1つ帯広のラーメン事情について触れておこう。といってもそんなに詳しくないが。
札幌から距離にして200km、車で約2時間半前後、釧路の手前の都市というイメージである。
ラーメンタイプの主流はこってりめになろうか。そして帯広はそこまで独自のラーメン文化というものがない。
いや、なかった、と言った方がいいのだろうか。
北海道の中では札幌、旭川、函館、釧路、このあたりが地名にラーメンつけてもOKみたいな感じで、市民権を得ている。
なので帯広はわりかし札幌や旭川の有名店で修行して店を開いた、とかそういうパターンが多かった印象だ。
私が住んでいる北見もそうなんですがね。ただ、元々の帯広ラーメンという型がないだけに、近年は様々な種類のラーメンが出現しており、ラーメン戦国時代の様相だ。大規模農家の数も北海道一、食材の宝庫でもあり、オリジナリティー溢れるラーメンが創作できる環境にある。
そのような帯広のラーメン界において、やはりこの北京亭の存在は大きいと言えるだろう。
創業は何年なのかわからないが、多分30年以上にはなるだろう。
ぶっちゃけ賛否両論はあるようだ。好き嫌いがはっきり分かれるようなので。
帯広ラーメンの定番スタイルはない。色々な新しい味がどんどん出てきており、群雄割拠の世である。
北京亭の真骨頂。ダンシング・湯切。腰は振らずにコショーを振る奥様。
まず、店には入りづらい。入らなければ賛否もくそもないのだ。
そして入ったとたん、あなたはデッド・サイレンス。。。
なんなのだこの殺伐とした雰囲気。。。
声も出せない。。。どうやら頑固親父のようで。頑固一徹、山本小鉄!
そしてさらに驚くのは、店に客が入ったと同時になんと、
麺を茹で始めるっ!!!!!!!
なぜだっ!なぜラーメンを頼むとわかるのだっ!!店主は予知能力者なのか!?それとも中国4000年の歴史か!?
・・・いや、答えはメニューを見ればわかる。
ラーメンしかないのだ。。。。。。
百歩譲ってライスとタマゴがあるが、さすがにそれだけを頼む人はいない。てか頼むことは許されないはずだ。
入店と同時に麺を茹で始めるため、提供がとりあえず早い。5分かかるかどうかである。
それに関してはすばらしい。ラーメン以外メニューにないからできることだ。中華料理屋っぽい名前のくせに。
さあそして驚くのはまだ早い。この店主、職人気質なのかロボットのような動きを見せる。
まず、私語は一切なしで黙々とラーメン作りにとりかかり、勝負は湯切だ。
とてつもなくリズミカルに湯切をするのである・・・!!!
あまりにも小刻みすぎて、本当に湯が切れているのか甚だ疑問ではあるのだが・・・
私は店主の湯切姿を見ると思わず吹き出、いや見入ってしまい、魔法にかかったようになってしまうのだ。店主の湯切姿はさながら『サタデー・ナイト・フィーバー』のジョン・トラボルタのようだ。
この湯切姿を見たいがために帯広にわざわざ行った人間を私は知っている。
どうやらダンシング湯切の動画まで撮ってしまったらしい。。。何てことだ。
そして店主が一通りの作業を終えた後、最後のとどめを奥様が刺すわけだ。
奥様のところに丼が整列するや否や、こちらは小刻みにダンシングどころかあまりにも大胆かつ豪快に海苔の上めがけてコショーを一振り!!!
さながらギガンテスがばかでかい棍棒を振りかざすがごとく!!!まさに鬼神のような奥様!!!!
『北京亭』ラーメンのクオリティ・・・プロジェクト・イーグル
そうしてできあがったラーメンが、これだ。
どちらも画像が荒いと思うがなにぶん古いケータイで撮ったものの為、ご容赦願いたい。
おそらく綺麗に撮ってもたいして変わらないはずだ。
さあ、ラーメンのお目見えだ(味的には醤油であろう)。見た目的にはハッキリいって落第ものだとは思う。が、海苔の上のコショーの乗っかり具合がお分かりいただけるであろうか。2枚目の写真なんかは見事にグリーンオンしている。これに関してはさすがといったところだ。多分ゴルフで言うとイーグルってところだ。
しかしこのコショーon海苔&モモチャーシューが見た目の安っぽいイメージを増幅させているのも確かだ。
昔よりも値上がりしているらしく、現在は「800円」ということだ。。。むむむ。。。
だが、食べてみる価値はある、麺は悪くない。メンマもまあ業務用のものだろうが別に悪くない。
そしてスープはとんこつ。とりあえず味に関しては、個人的には食べている最中は特にうまいとも感じなかった。
あまり味がしない?というべきか。。こっさり、て感じなのかね。。
これはスープを味わってみなければ・・・と思いスープを飲もうとするが、、、あれ?
レ、レンゲがない!??
え?
そう、店構えや麺の茹での早さや奥様のコショー一振りに驚くのは早かったのだ。なんとレンゲがないのだ北京亭には!!
昔、広瀬香美の曲でありましたな、『レンゲがとけるほど恋したい』って。。。とけたようだ。。。
ゲレンデ?だっけ?レントゲン?
寡黙の店主の声が聞こえたよ、私には。
『丼を直に持て、小僧。』
へ、へい。
という事で中国だけどおそロシア、北京亭。
褒めているのかけなしているのかよくわからなくなってきたが、不思議とまた食べたくなるんですわ。
それも1つの北京亭マジックといったところか。
さあ、最後にこの北京亭。色々書いてしまったが、この店主、ずっと以前から、少年院を訪問して無料でラーメンを振舞う活動を行っているらしい。ニュース記事か何かで見かけたのだが。寡黙な店主は言葉よりも行動で語ろうとしているのか。。。
店主の魅惑のダンシング・湯切を見て一人でも多くの少年達が更生の扉を開いてくれればと思う。
そして最後に。そうした活動を踏まえ、メニューに小ラーメンがあるのだが、これがやたらと高い。
今のラーメンが800円ならおそらく100円少ないから700円だと思われる。
100円しか違わないのに大きさは結構違うという・・・ま、それも無料ラーメンのための分を稼ぐという事なのだろうか。。
北京亭、まとめ
なかなか癖のある店だとは思うが、多分すでに気になってきているはずだ。
帯広の雄、北京亭
- 帯広市のラーメン屋、帯広ラーメンには定番スタイルがない。
- 何十年もやってきた『北京亭』には独自のスタイルが!とんこつベースの醤油!
- 頑固親父のダンシング・湯切は必見!とどめは一刀両断!奥様のコショー!
- 見た目は貧弱で安っぽい。なぜか食べたくなる不思議。
- 社会奉仕活動もしている頑固親父、背中で語る。
いつかまた会おう!コロナが消える頃な。
麺タリスト
キュアコロナ