あす、キュアコロナです。
さて、今回はこの不況下で転職を考えたときに、代理店研修制度を活用するにあたってのおすすめの保険会社とその理由についてお伝えする。
別記事で、低リスクで独立がしやすい保険会社として、損害保険ジャパンを挙げさせていただいた。
しかしながら、現在は損害保険ジャパンでは独立をゴールとした制度は停止しており(まじか。。)、代わりに代理店従業員としてのプロフェッショナルを目指すルートがある(以前もあったんだけど)。転職にあたり保険の知識=武器を持つという意味においては独立も代理店従業員も立場が違うだけなので同じこと。なので現在の制度を念頭に置いた上での説明となる。
ただ、所属元が代理店従業員という形になるので、この研修制度を受けるには、おそらくはとりあえずどこかしらの損保ジャパンの代理店に所属していなければならないという問題が生じる。まずは損保ジャパンの代理店をやっている会社の求人に応募してみる他はないのかもしれない。
逆を言えば、保険会社がこういった制度を用意しているので、代理店側も、採用する人材に制限をかけないで、未経験者などでも採用しやすくしている、という事も言えるだろう。なので未経験でも保険業界に飛び込みやすいのである。
転職、就職活動している人でなんとか就職先を決めたいということであれば、保険業界は間口が広いのでおすすめだ。
ただ、どこのどういった職種に入るかという所が、非常に大事になってくる。
保険会社を選ぶにあたって、帰る先が決まっている代理店従業員の立場であれば、仮にノルマがいかなかったとしても、いきなり無収入になるわけではないので、その辺の安心感は独立コースの人間とは雲泥の差がある。
とすれば本来私が損保ジャパンに限定しておすすめする理由の根拠ってのも幾分ちょっと弱くなってしまう。
代理店にいてある程度の安定性があるなら、別に保険会社どこでもいいじゃん、と考えられるので。
確かにそうなので、私もテンションがちょっと下がっている。
なので今回の話は情報として持っておいていただければと思う。
参考として以前の記事を見ていない方は↓からどうぞ。
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保険業界で低リスクで独立がしやすい保険会社をお教えします。代理店独立支援制度を活用せよ。
あす、キュアコロナです。 今回は、保険業界での独立について。 たなV(たなう゛ぃー)ノルマもきつく、難しげなイメージ ...
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損保ジャパンのトータルライフアドバイザー制度・・・ライフ・イズ・ビューティフル
損保ジャパンでは、損保ジャパンの代理店に所属する従業員を、損保ジャパン本体で最長2年間受け入れる制度を持っている。
(昔は独立制度では3年とか5年だった)
これがトータルライフアドバイザーと言われる制度である。
一旦損保ジャパンの直の代理店子会社に配属され、そこで商品知識や営業手法をOJTや研修を通して学び、実際にお客様の所へ訪問等行いながら、保険のプロフェッショナルを目指すのである。
この期間は損保ジャパンに雇用されているような形になり、ノルマがいかなければ、一応クビだ。
雇用されている期間中は、完全固定給となっている。転職にはこれも1つの安心材料だ。
そして、仮にクビでも戻る先はあるということ。こうした代理店からの実習生を受け入れるにあたり、保険会社と保険代理店との大人のやりとりがあるので、紹介マージンのようなものとか、研修期間の最後まで生き残る事ができれば、達成報酬のようなものも代理店に入る仕組みになっているだろう。
そして、実習生時代に契約した顧客、顧客の契約は所属の代理店に移行されることになり、代理店の保険取扱いの業績がその分プラスとなり、手数料率のアップなど、代理店側にメリットが生じる事となる。
今や保険代理店も小さいところは他の代理店と一緒になったり、前述の保険会社の子会社代理店に吸収合併されたりもしているので、保険代理店の経営も簡単ではないようだ。
“ファクターX”とは・・・Xファイル
さて、私が損保ジャパンで独立制度の研修生をやっていた頃、ノルマも何とかクリアしながら、なんだかんだでそこそこいい線までいっていた、というのは以前お話させて頂いたが、なぜ私でもそれなりにできたのか。
一応私もそれ以前自動車ディーラーで営業職として勤務していたことはあった。多少は販売もした。
が、保険の営業先があったわけでもない。じゃあなんで、というところについて。
皆さん後存知の火災保険。てありますね。住宅にかける保険です。
そしてこの火災保険なんですが、みなさんが例えば一戸建ての家を建てるとしましょう。
その資金はどうやって調達しますか?現金で用意しますか?さすがです。
現金ですべて用意できない、と言う場合、金融機関から借りるのが一般的かと思われますが、
『住宅金融支援機構』という組織があります。昔で言う『住宅金融公庫』です。
住宅ローンを扱っている組織なのですが、独立行政法人であるので、半ば国の施策をここでやっているような形です。
国の住宅政策、住宅金融の市場において安定的な供給を目指す為の組織であり、民間の金融機関と提携した上で、『フラット35』と呼ばれる完全固定金利の住宅ローンを提供しています。
おそらく家を建ててお金を借りたことのある方は、旧住宅金融公庫とか住宅金融支援機構からの融資を受けている人が多いのではないかと思いま。土地や建物の権利書を見てみて下さい。抵当権設定の項目で抵当権者の名前に入っていませんか?
その場合、住宅の火災保険も建てる時に同時に加入しているのです。知ってました?よね?
旧住宅金融公庫特約火災保険と呼ばれるものです。
この保険は旧住宅金融公庫や住宅金融支援機構からの融資を受けた人しか入ることができない、特別の火災保険です。
ファクターX=旧住宅金融公庫の特約火災保険??
- 独立行政法人住宅金融支援機構が提供するフラット35!
- 住宅を建てる時に旧住宅金融公庫or住宅金融支援機構からの融資を受けている?
- 融資を受けているならば、特約火災保険に加入しているはず!
- 土地、建物の登記の権利書を確認、抵当権者にその名が記載されているか。
この特約火災保険はもちろん保険なので、保険の証券もあります。
といってもちゃんととってある方はあんまりいないかも知れませんな。。。
さあ、私が言いたい事はこの住宅金融支援機構の特約火災保険。一体損保ジャパンにどう関係してくるのか。
特約火災保険と損保ジャパン・・・バック・ドラフト
特約火災保険は、国の政策が色濃く反映されていて、その保険料は馬鹿みたく安いのです。
料率がとてつもない事になっています。多分普通の火災保険と比べると半額くらいにはなるのではないか。
そして、この火災保険の保険期間は融資の契約の際に20年とか25年とかって決められます。
融資の返済期間=保険期間となります。
この特約火災保険、国の重要政策としての保険という意味合いがあり、その経費負担は保険会社と国との折半ということになっていたはず。そして保険会社ってどの保険会社なのかというと、ほとんど全ての国内の保険会社が引き受け保険会社に該当しておりま。
その中で、引き受け割合というのがあって、各保険会社毎に異なっているのだが、
その引き受け割合が一番多いのが、損保ジャパンなのです!
引き受け割合が一番多い損保ジャパンが、この特約火災保険の幹事会社となります。
幹事会社とは、特約火災保険に関しての事務手続きを一手に引き受ける会社の事です。
例えば満期の案内ハガキを送ったり、事故受付、損害調査から保険金請求、支払、その他問い合わせ対応だったり、様々な事務処理手続きを専門に行う部署を構えています。
特約火災保険は満期になると継続の更新ができません。必ず新たに通常の火災保険に加入しなければならないのです。
まあ保険に加入しない、、、という手もないことはないが、、、
保険契約者へ特約火災保険の件で何かしら連絡をしたり郵送をする時は、全て損保ジャパンからとなります。
step
1あら、何か郵便が来たわ。
step
2あら、損保ジャパンからだわ。火災保険ですって。
step
3あなた、損保ジャパンから火災保険の満期のお知らせが来てるわよ。
step
4そうか、満期か。損保ジャパンから来てるなら損保ジャパンにお願いするか。
step
5損保ジャパンで火災保険の継続契約を完了!
と、いう流れができやすいのです。おわかりいただけますか?
特約火災保険の満期の案内というのはもちろん幹事会社である損保ジャパンから契約者の自宅に郵送されます。
そして、そのハガキの中に一応特約火災保険の引き受け保険会社に関し、簡単な説明書きがあります。
そして新たに火災保険を検討するにあたり、引き受け保険会社を選択して保険会社から手続きの連絡をもらうようにすることができます。↓のような感じ。
引受保険会社一覧(お選びください)
- 損害保険ジャパン
- 東京海上日動
- 三井住友海上
- AIG
- あいおいニッセイ
- 共栄火災
- 日新火災
- ですとらくしょん・むーびー火災
さて、あなたならどこを選ぶでしょうか?
いつも損保ジャパンから特約火災保険の案内の封書が届いていたりすれば、通常損保ジャパンを選んでしまう人が大多数。で。
この特約火災保険の満期案内のハガキの返信がもちろん損保ジャパンに送られ、、、
その満期情報は、ここにチェックされた保険会社に渡る、という事なのです。
もちろん、一番チェックされるのが多い保険会社、それは当然損保ジャパンなわけです。
お客様の満期情報はこうして損保ジャパンから各保険会社、そして損保ジャパンの担当エリアの支社、支店に送られ、地域の有力保険代理店や独立制度に所属する営業へと割り振られるのです!!!
こうした特約火災保険の満期のお客様の情報が一番手に入りやすい保険会社、
すなわち損保ジャパンの研修生になる、というのが独立への低リスクな一番の近道だったのです!!
まとめ
まとめ
・保険会社の代理店研修制度を活用しよう!損保ジャパンのトータル・ライフ・アドバイザー。
・損保ジャパンがなぜ有利になるのか、それは特約火災保険の幹事会社を引き受けているから。
・旧住宅金融公庫、住宅金融支援機構の満期情報が幹事会社である損保ジャパンへ渡る。
・契約者が選ぶ保険会社は自然と損保ジャパンになる!
・保険業界での安定性に寄与する旧住宅金融公庫、住宅金融支援機構の満期情報。入手しやすい損保ジャパンの代理店を狙おう!
現在では独立制度は停止しているようだが、依然として特約火災保険の幹事会社は損保ジャパンのままである。
損保ジャパンの代理店であれば、こうした満期情報を手に入れる事もそんなに難しい事ではないだろう。
なので、従業員として転職する場合においても、損保ジャパンを取り扱っている代理店には多少なりとも有利な面がありそうだ。
では、今回はこの辺で。