さて、今回のテーマは資格。令和3年11月に行われた難関国家資格と言われる行政書士試験についてである。
今回は,令和2年度試験で不合格となりヴェンデッタ(リベンジ)を誓い、見事合格を果たした令和3年度【行政書士】試験。その後日談的内容である。今回私は保有個人情報開示請求を行った。
筆者紹介
北海道人。普段は田舎の事務職。2020年、資格マニアモード発動。2021年現在、資格スナイパー“たなV(たなう゛ぃー)と名乗る。現在までに自動車業界や保険業界、金融業界などを経験。これまで取得した資格は日商簿記3級、3級知的財産管理技能士、3級ファイナンシャル・プランニング技能士、世界遺産検定2級、日本農業検定2級、危険物取扱者乙種第4類、損害保険募集人、損害保険プランナー、シニア・ライフコンサルタント、クレジット債権管理士、個人情報取扱主任者等。今後狙っている主な資格は司法書士、宅建士、日商簿記2級、社会保険労務士、FP2級など。不労所得を得て趣味で士業をやりながら資格の勉強をしたい。FXスワップ投資中。
【コロナ禍で資格を取れ!】【Vフォー・勉デッタ。】【理念は死なない。】が合言葉。
目次
贈る大請求権~行政書士試験答案用紙を開示せよ!~
行政書士試験答案用紙は開示請求により取得可能!
さあ、今回の話は行政書士試験の答案用紙を開示請求で取得するというものだ。なんだそりゃ?て思うかもしれないが、何を隠そう私もなんだそりゃ?だ。これは行政書士試験に限らずだが、基本的に資格試験の答案用紙って返してもらえないんですよ。まあ学校のテストじゃないので当たり前っちゃ当たり前ですよね。私が今まで受けた資格試験の中で、答案用紙が返ってきた事は一度たりともない。場合によっては問題すら持ち帰ってはいけない試験なんてのもある。そうなると自己採点すらできない。石川ゴウモンだ。
通常は返してもらえない答案用紙。それを返してもらうって一体どういう意味があるのか?行政書士試験の合否の結果はウェブサイトや合否通知書で見る事ができるのだが、そこで大まかに問題形式毎の点数が出ている。
↑こんな感じですな。中身の点数はともかく、立派な合格通知だ。この通知書の記載の仕方もなんだかわかりづらくて困る。確かに大まかな点数はわかるのだが、実際自分はどこの問題を間違っていたのか?なんてことはこのハガキじゃ読み取る事はできないのだ。
そう、行政書士試験はマークシートと記述式問題からなる2刀流の試験なのであるが、このハガキには点数しか記載されていないので、もしも自己採点と違っていた場合等は確認しようがない。最後の見直しでどっち選んだっけ・・・なんてことはよくある話。そして、あそこさえ書き直さなければ合格していたのに・・・という話も結構聞いたりする。このようなストーリーは涙なしでは到底語れないだろう。。。
この保有個人情報開示請求は、最終的に自分が選択した解答、それを全て白日の下にさらすことができるのだ。
自分の選択の結果を、受け入れる為に。
個人情報の保護に関する法律第28条第1項 開示
答案用紙に記載した自分の解答を確認する為に、開示請求を行うわけだが、これはもちろん法律に基づいた行為である。行政書士試験の試験勉強をしている人ならもちろん知っているであろう法律、【個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)】である。
勉強している法律を駆使して実際の生活に役立てるなんて、とても素敵な事じゃないか。これこそが法律を学ぶ醍醐味ではないか。何も引きこもって六法にかじりついているだけが勉強ではない。法律は何の為にあるのか。人間が生きていく為だ。私はそう思う。そんな意味もあって今回この請求をしてみたのだ。
そして請求の根拠となる条文が、個人情報保護法の第28条1項の部分である。
本人は、個人情報取扱事業者に対し、当該本人が識別される保有個人データの開示を請求することができる。
オーまさしくこれだ。本人とはもちろん私の事。個人情報取扱事業者は行政書士試験研究センターとなる。保有個人データというものが、私の解答用紙の情報ということになるな。
行政書士試験保有個人情報開示請求の流れ
開示請求の申請書を入手
では行政書士試験の開示請求を行う為にはどうすればいいか。簡単に流れを記載しておく。まずはインターネットで行政書士試験研究センターのウェブサイトに行ってほしい。「行政書士 開示請求」とでも検索したらすぐ↑のページにいけるので、2.申請書の様式の①のリンクから申請書をダウンロードすべし。記載例もあるのでわかりやすいと思う。
はっきり言って書くことはあまりない。住所、名前、受験番号、会場名など。開示を請求する保有個人情報の内容の欄には、「私の答案用紙の写し」と書いておけばいい。記載例にはそのように書かれている。さすがに原本はもらえないようだ。
申請書の記入ができたらもう請求はほぼ完了だ。意外にあっという間にできてしまう。開示請求ってこんなに簡単だったのか。あとは郵送で申請書を送るのだ。
まずは定形の封筒を2通用意。返信用には簡易書留用切手が必要となる。通常の切手代+320円だ。定形なら84円でいけるので返信用は404円分の切手を貼ればOKだ。行きの封筒は普通郵便で送るのであれば84円のみでOK。郵便局の窓口に行けばスムーズかな。コンビニで404円分とか言ってもテンパる店員(研修中)が発生するだけかもしれない。
保有個人情報開示請求申請書を郵送する
さあ、準備ができたら宛名を書いて送ってしまおう。令和3年度の行政書士試験の合格発表は1月26日(水)だったのだが、私はこの開示請求申請書を1月24日(月)に出している。まあ北海道の地方都市からなので、実際届くのは2~3日かかるのではないかと思っていた。当然だが、合格発表が行われてから答案用紙の開示請求の通知決定が為される。
合格発表があり、無事に合格を確認したわけだが、程なくして合否通知書が届いた。一応自己採点でほぼ180点は見えていたので恐らく大丈夫だろうと思っていたが、実際に結果が出てほっとした。やはり正式な結果が出るまでは安心はできない。
そんな感じで1月の第5週は過ぎ去っていったので、今回の開示請求の件は頭の中から消えてしまっていた。記述以外の自己採点も点数がぴたりとあっていたので、恐らくマークミスもないという事がわかったからだ。あとは記述に関する事だが、開示請求をしたとしても記述の問題の配点がわかるわけではないのだ。結局は3問の合計点それ以上の事はわからない。ただ、実際に自分で書いた答案を見る事ができるので、配点の考察をする上で役に立つかもしれないが。
行政書士試験開示請求の結果
行政書士試験 保有個人情報開示通知書が届く
2月5日(土)、ついに開示通知書が届いた。のだが私は不在で受け取る事ができなかった。そして翌6日(日)、ついに我が手の中に保有個人情報開示通知書が!それとともに私の戦った証である行政書士試験の答案用紙の写しが!!この日をどれだけ待ち望んだ事か。いやすっかり忘れていた。
もちろんコピーなので若干薄さはあるものの、間違いなくあの時書いたものだ。あの濃密な3時間。今まで生きてきたどんな3時間よりも濃い3時間。隣のホールの結婚式の音が気になった3時間。決して忘れない。
行政書士試験 解答アワセーヌ・ルパン。祈願城。
再び答えあわせをしてみる。結果はわかっているはずなのだが、なんだかドキドキしてしまう。本番で力を出し切る事の難しさ。試験勉強というものは、本番前にひたすら勉強して知識を蓄え戦える状態にしてしまえば、実際本番では頑張る必要はない。というのが私の持論だ。試験本番はあくまでも作業の一環に過ぎない。
ただ、会場の雰囲気だったり試験中の自分の思考能力、ペース配分、試験終了までにいかにして自分の知識を答案用紙上で目に見える形にしていくか。その辺が重要な作業であって、そうは言っても自分の持てる力を100%出すというのはある意味一つの実力なのだと思う。
行政書士試験 記述問題解答見比べ、配点考察
そして記述。記述ははっきり言ってそれなりに書けた気もしたし、でも後から見るとなんだかヘンテコな文章になっていたり・・・
まあ見てやってください。これが採点16点の答案です。
ちなみに私は予備校の自己採点サービスに申し込みをしたのだが、LECで18点、TACで36点という結果だった。どうやらTACは甘めの採点だったようで、結構踊っていた私。予備校で倍も点数違うってどういう事なんだろうかと思っていたが、本試験の採点は一番辛かったという・・・
どのような配点だったのか気になる所だ。私は試験委員じゃないので配点の仕方なんてさっぱりわからんのだが、とりあえず1問ずつ見ていくことにしようか。行政書士試験研究センターの正解例を見比べつつ、2社の採点結果も出しておく。
予備校の採点サービスの記述部分に関しては、良く見比べてみると実際の答案用紙に書いたものとちょっと違ってたりもする。多分問題用紙に書いた時に失敗したのだろう。こういったミスは今後の資格試験の対策に役立てていきたいところ。
まず問44。色々論争があったやつですかね。これは私の答案を見てわかる通り、取消と書いてしまっています。いや、【中止】の言葉がどうしても出てこなくって、取消じゃないのはわかっていたのに取消と書いてしまったというお話。それ以外の言葉が出てこなかった。今からでも取り消したい。。。
そして誰に対しての部分ですが、私は文部科学大臣派(?)です。機関という文言の意味が色々言われていましたがね。。。この時はあんまり深く考えていなかったのと、補助機関とかの文言は職員を指したりするので、組織の事を言うわけではない。それと同じイメージかなと。そんな事を思った。いや適当だこれ。
行政指導、文部科学大臣とキーワードは合っていても、肝心の文章の流れ的に取消はまずいだろと。ほんとに辛口なら文脈で0点かもしれませんな。予想配点4点。
次、問45。これもちょっと言葉の表現の仕方が違っているのと、一番肝心な部分である【重大な過失】というのが抜けてしまっている。これもまた致命的。これが書かれているのと書かれていないのとでは配点に雲泥の差があるだろう事は容易に想像できる。またまたやっちまった。まあ正直ちょっとそこまで覚え切れていませんでしたね。これ予想配点6点。
最後問46。これに関してもなかなか言葉が出てこなくてひねり出すのに苦労した。案の定肝心の【損害発生防止のために必要な注意】ってところがやられてしまった。設置又は管理ってまたちょっと違うとこの話を持ってきてしまったのだな。国家賠償法2条の話か。公の営造物の設置又は管理の瑕疵ってやつ。賠償責任の役回りの考えは書けていたのでとりあえず予想配点6点。
ということで、記述全体の配点は4点、6点、6点、合計16点て感じじゃないでしょうかね??ええい、ままよ!!
記述問題を総括すると、大まかな方向性は間違っていなかったとは思うが、それぞれの問いの中で、肝心の文言が全て抜けていた感じだった。それが入っていたらもしかすると高得点も不可能ではなかったのではないか。なんだかもったいないなぁ。という印象でした。
記述で高得点を取ってる人達はほんとに凄いと思う。限られた試験時間の中でピンポイントに正解の条文や文言を導き出すそのスキル。ジェダイにしか見えん。弟子入りさせてくれ。
それでは最後に、幸運に助けられたとはいえ曲がりなりにも合格を掴んだ私の口から言える、今後行政書士試験を受ける方若しくは受験を考えている方へのアドバイス。
記述対策は試験1、2ヶ月前からやるのでは遅い!という事です。肢別とかもいいんだけど、なんなら記述から始めてください。記述からやった方が、絶対いい。記述を重点的にやる事で択一も解けるようになるはずだ。理解の深まり方が違うと思いますね。
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