あす、キュアコロナです。
さて、今回は割とホットな話題からひとついきま。
ここ最近、国際FAXに絡めた詐欺の世界を垣間見ることがあったわけで。
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国際詐欺のFAXに騙されるとどうなる。謎の男、Raymond Kindiakの正体。
目次1 海外からの国際FAX=詐欺!?2 誘惑のアフロディーテ。3 桃太郎侍登場!詐欺は許さない!Raymond Kindiakの正体は・・・ 海外からの国際FAX=詐欺!? あす、キュアコロナです。 ...
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まったく世の中荒んでるな、、、と思っていたわけで。相も変わらず振り込め詐欺やら出会い系詐欺やら多発しておりま。
そして気のせいか、ここ最近ちょいちょい耳にするワードがありま。
それが、、、
給与ファクタリング
現在、この給与ファクタリングというのが新たな詐欺の手口として問題になっているようなのだ。私は物知りではないので知っている方からすれば、今頃何を言うかと思うかもしれないが、少なくとも私にとってはかなり新鮮なキーワード。
ザギンよりも詐欺ン。詐欺には少しだけうるさい私が調査をしてみた。詩吟はできないので吟じません。
ちなみに北海道で鳥のから揚げはザンギだ。ちょっと味付けは違うが。それに対しては驚きを吟じえない、いや、禁じえない。
政府はGo To トラベルをやっているが、この給与ファクタリングはGo To トラブルだ。そして悪の手先はGo To ヘル。
今回もコンプライアンス遵守で詐欺をザキ!だ。
ファクタリングとは? ザ・ファーム法律事務所
これを知る為にはまず、ファクタリングという用語から見ていく必要がある。
『ファクタリング』とは・・・・
売掛債権の買取の事。資金調達の方法の1つであり、まだ決済期日に到達していない債権を譲渡する事により資金として使えるようにする。
この買取業務及び売掛債権回収業務をファクタリング、買取る側がファクターと呼ばれたりもしている。買取った側はこの売掛債権を元に請求先から債権を回収するのが基本。
制度としては手形割引に近いもの。手形割引の場合も決済期日前に現金化する事により資金調達を可能としているが、手形の取扱いが減少している中で、新たな資金調達の方法として認識され80~90年代からその市場規模は年々拡大してきている。もちろん譲渡人側や債務者側の企業としての信用力が重要にはなるが、金融機関からの融資等に比べても、ファクタリングを利用しての債権譲渡は容易に資金調達の手段として利用する事が可能なため、経営の資金繰りが悪化しているとき等に重宝されるものである。
この《100円を自分に払え。》、と株式会社みにおんに言い、100円を受け取る権利が売掛債権だ。ファクタリングというのはこの、《100円を自分に払え。》とする権利を買い取るということなのだな。簡単に言うとそういうことだ。きっと。
そうする事によって、キュアコロナ株式会社は売掛債権が資金化されるより早く手元に現金なりを調達する事ができ、経営資源に充てる事が可能。
このように、通常のファクタリングとは主に法人向けの方式であって、その制度、運用方法は、やはり手形割引に近いものとなっている印象だ。
1つ大事な事を言っておくと、この【ファクタリング】と、次に紹介する【“給与”ファクタリング】とは名前は似ているが、全く別物であるという事だ。
それを踏まえて次章以降読み進めて頂きたい。
給与ファクタリングとは・・・マネーボール
では一体“給与”ファクタリングはどういった意味になるのか!?
そのまま当てはめると、給与(売掛)債権買取、ということになる。《給与を自分に払え。》とする権利を買い取る!?
給与ファクタリングというものは個人に対してのもので、毎月の給与を売掛債権として考えるので、
決済期日=給料日
となる。
要は、
給料日前に出費確定イベント!
- 友達の結婚式に出席しなければならない!新婦つながりに期待したい!!
- 来週そういえば同窓会があった!昔好きだった子に会いたい!
- 週末合コンイベントに行く事になった!いい人見つけなければ!
- そうだ!税金支払わないと!
- Nintendo switchの抽選が当たっちゃった!!買わなきゃ!!!
- よ、嫁さんの誕生日、、、忘れてた。。。。
ふむ、なんか偏っているな。。。
とまあ上記のような理由で、手元にお金がないけどお金が必要!って時に、給料前借りするイメージと言えばわかりやすいだろうか。
昔だったら会社の社長に頼んだら前借りとかもできたりしたような話も聞いたが。
給与ファクタリングを利用した場合、給与債権を給与ファクタリング業者に買取ってもらう事になり、本人には給料日前にお金が入る仕組みだ。
なので実際の給料より多くお金が入ることはないだろう。
なるほど、ここで疑問点が1つ。
通常のファクタリングであれば債権の回収(ここで言う“給与を払え”と言う権利を用いて実際に支払を受ける事)は買取った側がする事になるはずだ。
売掛債権というボールがあるならば、そのボールを買取業者が持っているのが通常のファクタリングだ。言ってみれば買取ってもらった側はボールを持っていないので、このボールについている債権の回収業務などに関与する事もないし、その分会社の経営体制、会計上もスマートになるはずだ。
この仕組みをどうやって個人に、それもまた給与という限りなくパーソナルな部分を債権として利用するのか。
『差し押さえでもないのに、個人の給料を第三者がどうやって会社に請求するんだよ』、と思ったわけで。
しかし、その疑問はあっけなく崩された。給与ファクタリングの場合、給料が入ったら本人が業者に支払いをする事になるようだ。
ん?それってなんか違くない?
それが、ファクタリングというものの、そもそもの意味を調べた上で、“給与”ファクタリングについて調査してみた時の感情だ。
本人はあくまでも会社から給料を受け取り、それを業者へ支払うのか。。。
借りてるのと何が違うんだ?
給与ファクタリングの実態、問題点とは・・・白い闇
とりあえずそれは置いといて、
で、何が問題になっているんだ?という所なのだが、給与ファクタリングを利用すると手数料を取られます。
例えば5万円分申込したとする。入金したのはその半分の2万5千円だった。とか。
5万円入金になった。5日後の給料日に8万円業者に支払いました。とか。
た、、、高い。。。手数料。。。
という事のようで。年利1,000%以上とかって新聞に書いてあったのもありましたが。
給与ファクタリングに関する法的規制というものがなかったようなので。。。。
なのでどんどん問題が肥大化している状況だったのです。
規制なしということは・・・
まさにブラックじゃなくてグレーでもなくてホワイト、、ただ、、、白い。。。
こうなるとにっちもさっちもいかなくなる人が増え始め、払えなくなってまた別の所から調達する。
そうなるとあとは負の連鎖となってしまうでしょう。。借金の為の借金と同じ構造です。
そして縁故知人の名前も連帯保証人のような形で書かされるので、もし支払が滞るようなら、その人たちへの督促や、勤務先にももちろん督促の電話が行く事になるだろう。
こうした事から、『新たなるヤミ金だ!』と言う声も数多く上がっていたようなのでありま。
実際に給与ファクタリング業者と契約を結ぶ際には、《これは金銭消費貸借契約ではありません》、と高らかに宣言しており、
それに同意しなければならないそうだ。
金銭消費貸借って?要は借金、ですよね。貸金。お金を貸す。買取じゃない。
ただ、もし手元に現金化という事であれば、キャッシング、カードローン、ヤミ金バリバリのキャッシング枠の現金化、など色々方法はある。
なのにわざわざこの給与ファクタリングに手を出す、という事はやはり、
給与ファクタリングの利用者
- カード枠がいっぱいで新たに借金ができない
- 金融事故関連でカードを持てない、ブラックになってしまっている
- すでにヤミ金利用しているが、ヤミ金からももはや借りられない。
といったような人たちが、新たに給与ファクタリングに手を出している、と考えられるのではないだろうか。
私も若い時の話だが、北海道、札幌には、すすきのというそれはそれは大層な歓楽街があり、よく行っていたもんでありま。
多分週3くらいでキャバクラやら(北海道ではニュークラというが)色々飲み歩いていたりとかもしたので、安月給のぺーぺーサラリーマンなんかが到底やっていけるもんではなかった。(まあその時は実家暮らしだったけど)
ある時どうしても手持ちの現金が足りない時があって(もちろんおろす金もない)、色々迷った挙句、クレジットカードを持っていたので、
生まれて初めてキャッシングというものをやってみま。給料日は数日後だったけど、なんとなく、罪悪感、があった。
そしてしばらくしてまた同じようなシチュエーションに陥ったとき、またキャッシングをした。
罪悪感はやはりあるものの、初めの時よりも若干薄らいでいるのを感じた。
そうして月日が流れていく。。。常用化。ですよね。
持っているカードほとんどでキャッシング利用。あれよあれよという間に借金は膨らんでいく。
え?なんで減らないんだろう。。。そりゃそうだ。利息高いんだから。元金減ってませんもん。
※減ってないのにまた借りる。繰り返し。返す為に借りる。繰り返し。
※※※繰り返し
という事で一時期は深みにはまりかけた、というかはまっていましたが仕事が安定したおかげで抜け出した、という。
金融庁、司法の判断・・・ジャッジメント・デイ
さあ、こういった給与ファクタリングの問題に関し、日増しに被害が増え、裁判に訴える動きが活発化しておりま。
昨年あたりから被害者の集団訴訟が始まっているようです。
東京の給与ファクタリング業者、七福神ことZERUTAと利用者との訴訟が展開され、給与ファクタリングが貸金業であるか否かが争点となっていました。しかしよくわからない名前です。七福神?ZERUTA?ゼルダなら知っているが。。。
そして今年に入り大きな動きが出てきておりま。令和2年3月に金融庁にて、給与ファクタリングは貸金業である、との認識が公式見解として発表されたのに続き、同じく3月には司法の方でも同様に貸金業の判断がなされました!
やはり給与ファクタリングの実態は金貸しなのです。
貸金業ということは、貸金業登録を行って業務をしなければ完全に違法となります。
無登録業者は、いわゆる、ヤミ金!!!
その他さまざまな貸金業の縛りがあるので、今回の貸金業認定によって、以前の消費者金融の過払い金の裁判のように、
払いすぎた利息の回収等の裁判が今後増えていくのかもしれません。
この記事を書いている数日前に大阪で給与ファクタリングに関しての初の摘発、逮捕者が出ておりま。
やはり金融庁、司法の貸金業認定のお達しの効力があるようで、今まで野放しであった給与ファクタリングへの警察、検察の動きが活発化しそうです。
最後に重ねて言っておくが、【ファクタリング】と、【“給与”ファクタリング】とは似て非なるもの。
ファクタリングの殻を被ったヤミ金である、という事ができよう。
借金は人間の心を荒ませます。。。。
今ならまだ間に合います。。。
手を打ちましょう。。。
あなたなら、大丈夫。
なぜわかるかって?
なぜなら、
私は未来からやってきたのだから。
いつかまた会おう!コロナが消える頃な。